サヨナラと言いたかった
第二章 記憶
てのひらをぎゅっと握ってみる。


私の右手には、
こうちゃんの手のひらの温もりがまだ残ってる。


5年前のあの日、
私はどうしてあなたの手を離してしまったんだろう。


あなたはどうして私の手を離してしまったんだろう。



今、心の中に蘇る

1998年-2002年の記憶。

私とこうちゃんの恋の話。


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