サヨナラと言いたかった
原田先輩がいなくなってからすぐに、
こうちゃんから電話が来て
『食事に行こう』と誘われたとき、私はどうするべきか本当に悩んだ。
これ以上先に進めば
もう後戻りはできないと
わかっていたから。
当時、こうちゃんは単身赴任中で
東京には奥さんと子どもがいた。
そんなことは、最初に会ったときからわかっていた。
だからなるべく好きにならないように、
近付き過ぎないように努力していたのに
私が必死に守ろうとしていた心の鎖は
いとも簡単に外された。
1998年、12月。
私は、初めてこうちゃんに抱かれた。
初めて心の底から、愛しいと思える人を見つけた。
こうちゃんから電話が来て
『食事に行こう』と誘われたとき、私はどうするべきか本当に悩んだ。
これ以上先に進めば
もう後戻りはできないと
わかっていたから。
当時、こうちゃんは単身赴任中で
東京には奥さんと子どもがいた。
そんなことは、最初に会ったときからわかっていた。
だからなるべく好きにならないように、
近付き過ぎないように努力していたのに
私が必死に守ろうとしていた心の鎖は
いとも簡単に外された。
1998年、12月。
私は、初めてこうちゃんに抱かれた。
初めて心の底から、愛しいと思える人を見つけた。