サヨナラと言いたかった
「忘れなきゃいけないって頭ではわかってるんだけど…
でも、どうしても心の中から消えてくれないの。


もう一度、会って話ができるなら、
聞きたいことがたくさんある。

どうして、私のことを置いていなくなってしまったのか?

どうして、何も言わずに離れていってしまったのか?」



本当の気持ちを正直に話した。


「本当は会いたいよ…。
会いたくて会いたくて仕方ない。」



私の言葉を聞き終えた瞬間、みちるの表情が少し変わった。
< 86 / 117 >

この作品をシェア

pagetop