サヨナラと言いたかった
「夫」
函館に戻った私は、すぐに就職活動を再開した。
こうちゃんのことを忘れるために、手当たり次第いろいろな会社を受け続けた。
そして最終的に希望していた会社から、ギリギリで内定をもらうことができた。
時期が遅すぎたために、新入社員の枠はもう締め切られていて、
仕方なく転職希望者などと一緒に試験を受けていた私は、そこで今の夫 吉井和真と出会った。
和真は、大学卒業後に勤めた会社を辞めて新しい就職先を探していた25歳のフリーターだった。
一次試験のときから何度か顔は合わせていたものの
特に気になる存在ではなかった。
和真が初めて声をかけてきたのは、最終面接の日のことだった。
こうちゃんのことを忘れるために、手当たり次第いろいろな会社を受け続けた。
そして最終的に希望していた会社から、ギリギリで内定をもらうことができた。
時期が遅すぎたために、新入社員の枠はもう締め切られていて、
仕方なく転職希望者などと一緒に試験を受けていた私は、そこで今の夫 吉井和真と出会った。
和真は、大学卒業後に勤めた会社を辞めて新しい就職先を探していた25歳のフリーターだった。
一次試験のときから何度か顔は合わせていたものの
特に気になる存在ではなかった。
和真が初めて声をかけてきたのは、最終面接の日のことだった。