悪魔狩り屋と優しい悪魔
悪魔と私
真夜中―
夜道を私は走る。
息が切れ、胸が締め付けられるような痛みが私を襲う。
相手が悪かった…
私は背後を見た。雄叫びが上がる。
悪魔が私の数センチ後ろに足を下ろす。
足を下ろすと同時に衝撃波が巻き起こる。
私は衝撃波を真正面から受け、数メートル先の塀に身体を打ちつけた。
「カハッ…!!」
身体に激痛が走る。内臓をすべて吐き出してしまいたい。
衝撃波の影響か、四肢がしびれる。
「…やばい…!!」
私は悪魔を精一杯睨んだ。