悪魔狩り屋と優しい悪魔



…?


私の頭は一瞬で真っ白になった。



「じゃぁね。夜道には気をつけてね―」


安久李さんが闇の中に消えていった。私はぼうぜんと立ち尽くす。やっとの思いで腕を動かし自分の唇に触れる。


「…エ…?まさか…キスされた…?」


瞬間、私の思考回路は一気に回復。思考を開始した。



「…は…?はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」



私の叫び声が、真夜中の空に吸い込まれていった。


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