悪魔狩り屋と優しい悪魔
現在いる場所は日本屋敷みたいな場所、そこに私は寝かされていた。着物に触れてみると木綿でできた薄いものでもちろん私のものではない。
しかし、着物が乱れていない(寝返りをうったからか多少シワがあるがそれはカウントしないことにしよう)から下心のある輩の家ではないことも分かる。
そして、現在の状況を確認したところで私は覚えてる記憶を引っ張り出し始めた。
確か、私は商店街で買い物をしていたはずだった。そこで女性の悲鳴を聞いて、路地裏に入った。そして…
「…駄目だ…思い出せない…」
それよりも前は鮮明に覚えてるのに、その先は霧に包まれたかの様に曖昧になっている。
しかし、それが自然に忘れたという感じはしない。まるでー
「…誰かに強制的に消されたみたいな…………」