悪魔狩り屋と優しい悪魔

思考を巡らせていると、襖がゆっくりと開いて安久李さんが入ってきた。

Vネックに、ベージュのカーゴパンツというラフな格好の彼は無言で枕元に座った。

「目、覚めた?」

「…ここ、「俺の家。路地裏に倒れてたから運んできた。ちなみに荷物は冷蔵庫に入れといたよ。生物ばかりだしね。それと、服は婆ちゃんが着替えさせた。着てた服は言えば返してもらえるよ」」

聞きたかったことを全部言われ、私は頭を抱えた。

「…ありがとうございます」

私が呟くと、くすりと安久李さんがわらった

「貴重だね。凛童ちゃんが俺にたいしてお礼言うなんて」

くすくすと笑っている安久李さんをみて、私は頬を膨らませた。


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