悪魔狩り屋と優しい悪魔
その後、私は着替えと持ち物を持って帰路へとついた。
「凛童ちゃんの家に送っていけるなんてすごく嬉しいよ」
………約1名おまけを引き連れて
なぜかとても機嫌のいい安久李さんはにこにこしながら隣を歩いていた。
帰るときに安久李さんがしつこく私についていくと言ってきた。
何度も私は丁重に断ったのだが、彼は一切諦めず(てか、むしろ面白がっていた)についていくと迫ってきた。
あまりのしつこさに「デパートで玩具をねだる幼稚園児か!!」と突っ込みながらも、私は渋々了承した。
「もしかして、あれ?凛童ちゃんの家」
「この年齢でマイホーム持ちですか。どんだけ裕福なんですか」
手当たり次第建物を指差して聞いてくるので正直ストレスがたまる。
私はもっと大切なことを考えないといけないのだ。
そうやって言いたいが大切なことってなに?と首を突っ込んできそうなのでその言葉を飲み込み、無視を決め込むことにした。
しかしー…