悪魔狩り屋と優しい悪魔

翌日ー私は自分の席に荷物を置くと、屋上に行った。

気まぐれにコンビニで買ったチュッパチョップスを舐めながら、思考を巡らせる。無論、昨日の路地裏に倒れていたと言うことをだ。

昨日の夜は静かで、悪魔が珍しく現れなかったため倒れていたと思われる路地裏に行ってみたのだ。

しかし、なにもなかった。不自然なくらいなにも痕跡が残されてなかったのだ。

人為的なものなら、なにかしら形跡があってもおかしくはない。

しかし、そこには私の足跡以外なにもなかったのだった。

それなら、私が聞いた悲鳴は誰のものだったのだろうかーいや、1つだけ考え付くものがある

「…悪魔が関わっている」


私が考え付いたのは悪魔がどこかで人間をさらい、あの路地裏につれていった。そして、悲鳴をあげられ殺した…

そして、もう1つ気になることがある

「…いったい何のために、真っ昼間にさらったのか」

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