悪魔狩り屋と優しい悪魔

「サタンの羽…」

私はそれをじっと見つめた。漆黒の、鋭利な刃のような冷たい光を持つ羽ーそれは主人の性格を現すかのように、冷たく光を持っていた。

「…見たことはあるか?」

私は首を縦に振った。心当たりなら、嫌というほどある。サタンによる、悪魔狩り屋殲滅計画ーそれにより、悪魔狩り屋は衰退した。数は減り、神器を扱えるものがへった。
その戦いで、母さんは死んだーサタンの攻撃から、私を守ったのだ。母さんが死んだ瞬間を、いまだに覚えている

「…お前は、サタンを倒したいか?」


私は頷いた。即答だった、当たり前だ。サタンは悪魔狩り屋の仇でありー母さんを殺した、私の仇でもあるのだ



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