悪魔狩り屋と優しい悪魔
本家から戻ってきて数日がたったー
「おはよ、凛童ちゃん」
「おはようございます。安久李さん」
私は自分の席につき、荷物をおいた。梅雨があけ、夏になったからか安久李さんは少しだけ日に焼けていた。どれだけ外で遊んだんだ…私は呆れつつ見ていると、安久李さんの手に目がいった。
彼の左手には、真っ白な包帯が巻いてあったのだ。
「どうしたんですか?それ…」
安久李さんは首かしげ、一瞬何をいっているのか理解できない顔をしていたが、しばらくして気づいたらしく安久李さんは微笑んだ。