先生 〜柚子side〜
6時間目が終わり、放課後。
私と純那と遊と聡史は、いつも行くファーストフード店に居た。
ポテトを食べながら、色々考えている。
って言っても、ちゃんと考えてるのは私と純那だけで、男子は男子で何だか盛り上がっていた。
協調性無いっ!!
結局、純那の行きたいって言ってた遊園地に決まる。
ベタだけど、何でもあるからね。
時計をみるともう7時。
「もう7時じゃん」
「えっ、マジ?!」
ふと時計を見た純那は、焦って立ち上がる。
「どうした、純那?」
「見たいドラマがあるのに忘れてた!!ゴメン、帰るね」
そう言って、ゴメンと手を合わせる仕草をし、カバンを持って小走りで帰って行った。
呆気にとられる私達。
相変わらず、マイペース。
まぁ、いい機会だから話さなきゃならないことも有るしね。
「ねぇ、今度の遊園地行く時、サプライズで純那の誕生会しない?」
「あれっ、誕生日なんだ?」
「いいじゃん、やろうぜ」
って言ったって、全部私が企画しなきゃならないことも分かってたから、考えてきたことを話す。
2人とも大賛成で乗ってくれる。
ってことで、今度の日曜日にコッソリプレゼントを買いに行くことになった。
純那、喜んでくれるかな?