先生 〜柚子side〜
なんか、ぎこちない。
ってか、私が意識しすぎてるのかな?!
聡史は、スタスタ早歩きで歩く後ろを、頑張ってついて行く。
そんな私に気がついた聡史は、少しペースを落としてくれる。
「おせーよ」
「聡史が早いんだってば」
ふくれっ面になる私に、
「いっぱしの女子みたいなこと言ってんじゃん」
なんて言うから、ムカついて後ろから蹴りをいれてやった。
ーーーバシッッ!!
「ってぇ〜〜!!流石、柚子様。つえーな」
「いつもチヤホヤされてんだから、たまには喝いれられたらいいのよ」
「はぁ?誰がいつもチヤホヤされてんだよ」
どーせ、いつも女子とデートしながらデレデレしてんでしょ。
言うのもバカバカしくて、シカトしながらお店にはいる。
「なんだよ、何で怒ってんの??」
怒ってなんか……。
ただ、聡史がイチャイチャしてる姿を想像したら、なんかムカついただけだし。
でも、心の中で思ってるだけで、もちろんシカト。
そんな私に不満そうな顔をしながら、ついてくる聡史。
4人でいる時は、そんなこと思ったことなかったのに、なんかイライラするんだもん。
でも、今日のミッションは純那へのプレゼントを買うことだから、それが終わるまでは帰れないしな……。
なんて、そんな自分の真面目さがキライ。