~校内恋愛禁止ですっ!!~

◆ ◆ ◆



会話が弾むにつれて、飲み物はどんどんと減っていった。

気つけば5時半。

ちょうどよい高さだった夕焼けも、いまはもう山の後ろに隠れようとしていた。



「ところで今日一緒に帰りませんか」

「え?」



岸谷先生からの急な提案。

まぁ1人で帰るのもなんだか寂しいし、そうさせてもらおうかな。



はい、喜んで。

返事しようとしたとき、ふとある人物が目の端についた。



さっきまでも赤みは無く、青白くなった肌色。

大量に流れでている汗。

いま立っていることさえ必死なのか、壁を伝って歩く様子。



とても弱っている天上先生を視界が捕らえた。



あの様子、相当やばいんじゃ……。



◆「天上先生っ!!」 ⇒105ページへ
◆「すみません、ちょっと急用が」 ⇒109ページへ
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