~校内恋愛禁止ですっ!!~

◆ ◆ ◆



「解熱剤も飲んだし、あとは安静にするだけだ」

「ありがとうございます」



保健室の先生はベットの周りのカーテンを閉める。

私はホッとして、胸を撫で下ろした。



「私は用事でここを出るが、どうか彼が目覚めるまでいてくれないだろうか?」

「わかりました」



保健室から出て行く先生に、私は深くお辞儀をした。

出て行ったのを見て、私はカーテン越しに呟いた。



「健康管理ぐらい、しっかりしなさいよ」

「……うっさい」

「!?」



まさか返事が返ってくるとは思わなかった。

もう目が覚めていたなんて。
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