~校内恋愛禁止ですっ!!~
「図書館にて」
◆ ◆ ◆
EP04 放課後
「図書室にて」
放課後。
空はオレンジ色に染まり、どこからか部活に励む生徒達の声が運動場から聞こえる。
時刻はもう5時すぎ。
そろそろいい時間かな?
私は机にある数枚の書類を整頓し、帰る準備を始めた。
「須藤先生、ちょっといいですか?」
声をかけられ振り返る。
そこにはもじもじとして女の子のようにしか見えない、悠先生が立っていた。
「どうかしたんですか?」
「いまから図書室に本を返しに行くのですが……。」
悠先生の視線の先には山積みの本。
その山がいくつも連なっている。
もしかして、いまから『これ』を返しに行くの……?
一体、何ヶ月も溜めたらこうなるのよ!!
「時間があったらいいんです……。運ぶの手伝ってもらえませんか?」
悠先生は申し訳なさそうな顔をしている。
断りたいけど、さすがにこの量は大変だよね。
もし私が悠先生の立場だったら、同じ行動をとるに違いない。
「仕方ないな……」
「いいんですかっ!?」
「そのかわり、購買のアイスクリーム奢ってくださいね」
「あ、あうぅ……」
悠先生から、捨てられた子犬のような悲しそうな声が漏れた。
EP04 放課後
「図書室にて」
放課後。
空はオレンジ色に染まり、どこからか部活に励む生徒達の声が運動場から聞こえる。
時刻はもう5時すぎ。
そろそろいい時間かな?
私は机にある数枚の書類を整頓し、帰る準備を始めた。
「須藤先生、ちょっといいですか?」
声をかけられ振り返る。
そこにはもじもじとして女の子のようにしか見えない、悠先生が立っていた。
「どうかしたんですか?」
「いまから図書室に本を返しに行くのですが……。」
悠先生の視線の先には山積みの本。
その山がいくつも連なっている。
もしかして、いまから『これ』を返しに行くの……?
一体、何ヶ月も溜めたらこうなるのよ!!
「時間があったらいいんです……。運ぶの手伝ってもらえませんか?」
悠先生は申し訳なさそうな顔をしている。
断りたいけど、さすがにこの量は大変だよね。
もし私が悠先生の立場だったら、同じ行動をとるに違いない。
「仕方ないな……」
「いいんですかっ!?」
「そのかわり、購買のアイスクリーム奢ってくださいね」
「あ、あうぅ……」
悠先生から、捨てられた子犬のような悲しそうな声が漏れた。