~校内恋愛禁止ですっ!!~
暫くして岸谷先生は我に返り、はぁっと溜息をついた。
「またこんなに溜めて……」
「ごめんなさい……」
「ここの書籍は本来、生徒のために支給されているんですよ。貸し出し期間は守ってもらわないと」
「えへへー」
「『えへへー』じゃないよ」
困ったように笑っている悠先生の額を岸谷先生がペチンッと軽く叩く。
それと同時に「あうっ」と漏れる、悠先生の可愛らしい声。
その光景はまるで仲の良い兄弟のやり取りのように見えた。
あまりの可愛さに、思わずクスリと笑いが込み上げる。
ほんと、岸谷先生ってお兄さんみたいだな……。
「僕はいまから部活動があるので、失礼しますね」
叩かれて少し赤くなった額を擦りながら、悠先生は私にそう告げると、図書室をあとにした。
それを見送るかのように岸谷先生が「次期限破ったら反省文だからねー」と言った。
とりあえずこれで用事は終ったんだよね。
私もそろそろ帰ろうかなー。
岸谷先生にペコリと頭を下げて、退室しようとドアへ手をのばした。
「めぐちゃんももう帰るの??」
後ろを振り返ると、カウンターの小窓から岸谷先生が顔を覗かせて尋ねてきた。
うーん、どうしよう……?
◆見て回る ⇒117ページへ
◆帰る ⇒120ページへ
「またこんなに溜めて……」
「ごめんなさい……」
「ここの書籍は本来、生徒のために支給されているんですよ。貸し出し期間は守ってもらわないと」
「えへへー」
「『えへへー』じゃないよ」
困ったように笑っている悠先生の額を岸谷先生がペチンッと軽く叩く。
それと同時に「あうっ」と漏れる、悠先生の可愛らしい声。
その光景はまるで仲の良い兄弟のやり取りのように見えた。
あまりの可愛さに、思わずクスリと笑いが込み上げる。
ほんと、岸谷先生ってお兄さんみたいだな……。
「僕はいまから部活動があるので、失礼しますね」
叩かれて少し赤くなった額を擦りながら、悠先生は私にそう告げると、図書室をあとにした。
それを見送るかのように岸谷先生が「次期限破ったら反省文だからねー」と言った。
とりあえずこれで用事は終ったんだよね。
私もそろそろ帰ろうかなー。
岸谷先生にペコリと頭を下げて、退室しようとドアへ手をのばした。
「めぐちゃんももう帰るの??」
後ろを振り返ると、カウンターの小窓から岸谷先生が顔を覗かせて尋ねてきた。
うーん、どうしよう……?
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