~校内恋愛禁止ですっ!!~
「始め!!」
審判の声とともに、私はすぐに前に駆け出した。
たしか、面と胴とかを取ればいいんだよね。
ここはかっこよく面を狙ってみよう!!
竹刀振り上げ、思いっきり振り下ろす。
しかしいとも簡単に避けられてしまった。
そのあとも、どれだけ攻撃してもよけられるばっかり。
その上は天上先生は一切攻撃してこない。
完全に遊ばれている……。
「ハァ、ハァ……」
「……」
体力はほとんど無くなり、重い胴着を着た体を支えるだけでいっぱいいっぱいだ。
時間ももうない。
これで決める!!
竹刀を振り下ろした。
パァン!!
「っ!?」