~校内恋愛禁止ですっ!!~
「あ、岸谷先生」
いつのまにか背後に現れた岸谷優二先生。
首にタオルをかけ、手には水を持っていた。
「何か探しものかな?」
「ここでボランティア部が活動していると聞いて、来たんですけど」
「もしかして顧問してくれるの!?」
岸谷先生は急に目を輝かせながら、私の手を握ってきた。
って、えぇ!!
何ですか、この展開!?
「いえ、一応下見に……」
「そっかぁ…。でもそれだけでも嬉しいよ」
すこし残念そうながらも、岸谷先生はニッコリと微笑んだ。
その笑顔にキュンとした。
「それじゃ、すこし部活動に参加してみる?」
「え、いいんですか?」
「うん、もちろん。実際にやってみるのが1番いいからね」