俺様彼女
現在高校二年生の俺こと
高橋 直生(タカハシ ナオ)は
同じく二年生の
鈴木 律(スズキ リツ)と
いわゆる幼馴染みという奴で
なんだかんだで、もう
十三年の仲になる。
四歳ぐらいの律は
それはそれは可愛くて!!
本気でお姫様みたいだった。
「直生ちゃん直生ちゃん!!」
『なあに?りっちゃん』
「あのねっ、律ね、
直生ちゃんと結婚するのー」
ぐはあああああっ///
ほらね?可愛いでしょ??
回想しただけで
鼻血出てきちゃったし…
「直生」
『んっ?』
「朝っぱらから鼻血なんて
何考えてんだ?気持ち悪い」
ほら、見てよ?
それが今じゃこの扱い。
泣けてきません?ねえ。
結婚するーとか言ってた癖に
近付くな
キモイ
失せろ
こんな言葉は日常茶飯事。
鉄のハート通り越して
鋼のハートを持つ俺でさえ
少し心が折れつつあるのです。