私はあのコと一緒
ねぇ 私だけ見て阿弥って呼んで───…
「何してんの?」
「ばか!! 阿弥何書いてんだよ」
「ぁ 間違えた油性ペンだ。」 棒読み
「 こらぁぁ」
しかもなんかデカッ!!
「ここに相合い傘書くと両想いになれるらしいよ」
ボソッ
「マジ!? なら消さない」
「嘘」
「阿弥〜〜〜〜〜〜〜っ」
孝之は
「そーだ 明日カラオケ行こ」
[あや]=彩を思い浮かべる
でもね これは私を思ってかいたんだ
せめて この中だけは
幸せでいたくて
「阿弥〜 おごれよぉ〜」
「やだよーだ」
今の私には堂々と[阿弥]と書く 勇気なんて持ちわせ ていないよ