特等席
◆快速列車◆
目の前に
貴明が立ってた


「貴明…どうしたの?!」


びっくりして
声が裏返りそうになった


「何となく…快速って気分良いだろ??」


よく分かるような
全然分からないような理由に

すごく嬉しくなって

自然に口元が緩んで


こんなに笑うの、
中学以来かも。
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