悪魔なふたり
promise
「…………どうかした?」
気遣うような声に我に帰ると、怪訝な顔で私を見詰める視線に気付いた。
「あ、・・・大丈夫」
子どもの頃を思い出してぼっとしてしまった。
「そう・・・?」
訝し気に言われ少しバツが悪くなる。
「まぁ、君が言うなら信じるよ」
それ以上その人は咎めずに、先を行ってしまった。
「……あの、何処に行くの?」
気が付けば、知らない道に出ていた。
「・・・折角の休みに、デパートに行く人はいないでしょ?」
ほら、言われてたどり着いた場所は、幼い頃よくあの人と遊んでいた場所と似ている場所だった。