キス魔なあいつ
「空が高いわよ、百花。」
「そうだねぇ、陽菜ちゃん。」
フェンスにもたれて、お弁当を広げて二人で食べ始める。
何とも穏やかな昼食だ。
「いつも言うけど、百花は彼氏とお昼食べなくていいの?」
「いいの、大地くんは親友くんがいるからね。あたしには陽菜ちゃんがいるしっ!」
そんなことを笑顔で言うあたしの親友。
なんて可愛いことを言ってくれる子なんでしょうか!
ラブラブな彼氏より、あたしを優先してくれるなんて、こんな名誉なことあるかしら?
もう、あたしが彼女にしたいくらいだわ!