キス魔なあいつ
しかし…。
「ここにも、いない…」
ご飯を食べれる場所は購買と食堂だけ。
そこにいないとなれば、これは…。
「まさか、告白…?」
もしかして今日も、今日もされてる、とか…?
あぁっ、もう、どうしよう。
今まで、悠がどんなにモテようと、全く気にしたことなかったのに…。
今では、こんなにいやなんて。
だって、悠は告白されればキスしちゃうし…。
そんなのいやだ。
いや、いやっ!
早く見つけないといけない!
告白と言えば、人気のない所。
そう、例えば屋上、とか?
そんなことを考えたあたしは、階段を目指して歩き出した。