ありがとう…ごめんね。
「今日は、7月12日だよ。」
「今日って私の誕生日じゃん」
「さっきからそー言ってんだろ。
てか、マジでおりろ」
「ごめんなさい……」
「どうした?」
「高くておりれない。」
「はぁー。おいで。」
「わーいありがとう。」
「よいしょ。ってかあいかわらずかるいなー。
ひかるちゃんと食ってんの?」
「一日一食食べてるよー」
「おーそうか。って一食?足りんのかそんなんで。」
「うん。じゅーぶん。」

再開


「ただいまー。ひかるつれて帰ったぞー静男さーん。親父」
「おぅ。おかえりひかる久しぶりだな。」
「えっ、お父さん?お父さんなの?」
「あぁ、おまえの父親、山村静男だ。それと、
こちらが組長であり、光輝君の父親藤原弘樹さんだ。」
「はじめまして。山村ひかるです。」
「ハハハ。ひかるちゃんと私たちは初対面じゃないよ。
まぁ、覚えてなくて当然だけれどもね。」
「ところで、なんで私は、ここに連れてこられたんですか?」
「おい。光輝お前説明してねぇのか。」
「んーと、婚約者ってことは伝えたぞ。
でも、ひかる全く信じねぇし俺のこと誘拐犯とかいい出したんだぜ」
「ハハハ。光輝残念だったな。
ところでひかるちゃん。それは、本当の話なんだよ。
今日ひかるちゃんを迎えにいったのは、ひかるちゃんが18になる日に
光輝と結婚するって決まっていたんだ。」
「光輝さんの言ったこと本当だったんだ。
でも、無理です。」
「どうしてだい?ひかるちゃん昔あんなに光輝と結婚するって、
言っていたじゃないか。それに、顔なんかひかるちゃんのタイプの
ビンゴのはずだろ?」
「確かに顔は、好きですけど…」
「何かあるのかい?例えば…好きな人がいるとか。」
「好きな人なんていませんけど…」
「なんだい?いってごらん。」
「お母さんが絶対に許してくれません。」
「どういうことだい?昔から優しい人だったろ?
朋巳さんなら絶対喜んでくれるさ。」
「……」
「何かあったんだね。話てくれないか?私たちに。」
「……」
「話せないのかい?」
「一度帰らせて下さい。お母さんに聞いてみます。」
「わかった。静男それでいいか?」
「あぁ…ひかる危なくなったら逃げろよ。」
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