君だけが好きで。
「いいよ。」


あたしと恭は、1/11、記念日の1日前に

終わりました。




記念日メール、作ってたのにな。

なんで、記念日の前にそんな残酷なこと
するの?


恭、本気だったのは、あたしだけだったんだね。

あなたのことで頭いっぱいだったのは、
あたしだけだったんだね。


あたしが本気で愛した人は、

あたしを本気で愛さない。




わかってたことじゃない。

あたしが本気になったのが間違い。
あたしがついて行ったのが間違い。
あたしがはなしかけたのが間違い。



ボロボロになるまで泣いた。

恭の弱いところ、初めて見た。
恭は電話ごしで、声をあげて泣く
あたしと一緒に、泣いていたね。


――――プルルルルルルル…

プツっ

『もしもし』


「恭?」

あなたがあたしの彼氏じゃないなんて。

そんなの、あたしには受け止めきれない。


「これからも、いい友達で、いて欲しい。」

『当たり前だよ。』

「ちゃんと話したいから。
明後日、恭の家、行くから。」

『わかった。』
< 12 / 19 >

この作品をシェア

pagetop