君だけが好きで。
僕わ君を
あたしは男遊びをするようになった。
なんかある度、恭、恭と言うくせに
自分自身に好きじゃないと言い聞かせて。
あたしはつくづく馬鹿。
ブログで知り合った同じ地元の先輩と
仲良くなりはじめて、
その先輩に心惹かれるようになった。
ぎゅって強く抱きしめて
甘いキスをして
とろけるように身体を触って
本当に愛し合った恋人のように。
お互い心は違う場所にあった。
あたしは誰から見ても見え見えだった。
それまで寄り付いてきた男も全然
寄り付かなくて恭と別れてから
恋人ができることなんて
なかった。
どうしても忘れきれなくて
男ネタにいっては
ぶすくれて、なにも話さない。
必要以上に関わらない、その繰り返し。
ずっと焼けずにいたプリクラを
あたしは燃やした。
ぽろぽろと溢れる涙は
頬をつたって膝に零れおちた。
好きじゃない。好きじゃないでしょ?
あたしと恭は終わったんだよ?
溢れ出した涙は一晩止まることなく
あたしを悲しみのどん底においやった。
本当の恋人のように接していた先輩とも
バイバイ。
いいなって思ってた人ともバイバイ。
男なんて結局、あたしを捨てるの。