君だけが好きで。

刺青誉められた気分で嬉しくって
もう一本セブンスターを取りだし
もらいたてのZippoで煙草に火をつけた。

ふぅーと吐き出して腕を見た。
あたしは腕にリスカの後、彼氏からのDVの後
があった。

あー。この刺青見られたってことは
この傷もみられたのかなー。

そんなことをなんとなーく考えてた。

「名前何?」

「愛巡。」

「お前今から家来ねぇ?」

「いいよ。」

なんでだろ。あたしはなんでか
この男に心を開いたみたい。

「俺は恭。」

「うん。」

「恭でいいから。」

あたしにヘルメを渡して、恭は
ヘルメを被らず単車に足をかける。

あたしは大人しくケツにのった。

「落ちんなよ」

そういって意地悪く微笑んだ。

あたしのヘソまである明るいアッシュ系の
ミルクティブラウンに染めた髪が後ろに揺れる。

20分位で、よくわからない土地についた。

三階まであがると
部屋に着いたらしい。

中には男の人が6人いた。

いや入んないでしょ!(笑)

「えっ、恭彼女いたの」
「めっちゃかわいくねぇ!?」
「恭ちゃんどこで拾ってきたのぉ~っ」
「やべぇドンピシャ俺ドストライク」
「え、モデル~っ?もしくはキャバ孃?」
「…」

一人以外みんな次から次へと話す。

いや頭ごちゃごちゃですから。

えっとまづ、彼女やないです。
てか可愛くないです。
ドストライクなら趣味わるいです~っ

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