結婚式
結婚式
 チャペルの祭壇の前、ステンドグラスの光に包まれるなか、モーニングに正装した祐司は、ウェディングドレスをまとった美恵子のチュールを開けた。

 美恵子は祐司を見上げ、眩しそうにほほ笑んだ。

 見つめ合う目がきらきらしてふたりはキスを交わした。

 その時、白く輝く花園の香りが漂った。

 祐司と美恵子は素肌で抱き合う感触を覚えた。

「イブ・・・」

 祐司はハトがライスシャワーを浴びたような顔をして呟いた。

「エデンの園・・・」

 美恵子はキツネにつままれたように言葉を漏らした。

 次の瞬間、美恵子はトランスして狐の嫁入り状態となった。

 明るい笑顔に涙がぽつりぽつり煌めいた。

 




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