不良クンの可愛い幼馴染み☆


家に帰った俺はベッドに転がって考えていた。


綾がなんで自分の為にああまでしてくれるかって事を。


「蓮~!」

一階から母さんの声が聞こえて下に下りていった


「なに?」

「綾ちゃんにお裾分け。持っていってあげて。

綾ちゃん、きっとまともな物、食べてないから」

「分かった。」

俺は母さんからタッパーを幾つか受けとると玄関から家を出ていった。


綾の父親は医者で母親が看護婦だから滅多に家に帰らない。

だから綾は一人暮らしに近い状態の生活をしてる。



いつもは窓から綾の部屋に侵入するけど、今日はタッパーを持ってるから玄関から入る事にした。


ピーンポーン


綾の家のチャイムが鳴る。


ガチャ

綾が出てきた。


「あ、蓮。玄関から来るなんて珍しいね。」

「んー、まぁな。

晩飯持ってきた。タッパー返すのいつでもいいから。」

「ありがと。

蓮ママ相変わらず優しい…」

綾は母さんの事を"蓮ママ"と呼んでる。


「上がる?」

「当たり前。」




< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop