僕らはみんな、生きている。
『送信しますか?

 YES NO 』


 YESにカーソルを合わせ、右手の親指でボタンを押した。
 
 あんなにじっくり考えて入力した文章は、2秒か3秒で送信された。あっけない。メールって簡単だよな。と思った。

 それから2時間くらい経って、秀司から返事が来た。


『そうしてくれるとこちらとしても助かる

 わかった』


 絵文字はなく、文字数の少ない、そっけないメール。
 いつもの秀司のメールだった。
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