僕らはみんな、生きている。
 私はいつまで秀司を待っていられるのか。

 秀司以外の人を好きになるかもしれない。

 でも私は、秀司に別れを告げて、他人になって、それで何もかも終わりにしてしまうのは嫌だと思った。

 右手から携帯を話、本棚の前に置いた。当分、この携帯はここでじっとしているだろう。
 
 秀司が元気になって、私に電話かメールをする気になるまで。


 こうして私と秀司は、彼氏と彼女の関係を一時的にお休みすることにした。
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