僕らはみんな、生きている。
 もし自分が精神的な病気になったら。

 そのとき、身近にいる人に思いやりがあれば、きっと安心して生きていける人が増えると思うんです。

 最後に、これは小説という「創作」だということご理解ください。
 
 いろいろな資料をもとにして書いてはいますが、実際にあったことをそのまま書いたわけではないので、事実と異なる点がいくつかあると思います。

 たとえば、秀司は病院に行って、通院し、薬を飲むようになって数ヶ月で治ったかのような描写がありますが、症状は人それぞれで、なかなか治らないこともあります。

 大学病院の精神科のお医者さんに言われたことです。
 なんの病気かはわかりませんが、「35年入院してる男性がいる」と言われました。
 そういう人も、世の中にはいます。
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