僕らはみんな、生きている。
「若い人の集団。たまにねー、部屋ん中ちらかして帰る馬鹿がいんのよ。
 きっと楽しかったんだろうけど、マナーぐらい守ってほしいわあ」

 目の前にその客たちがいるかのように、眉間にしわを寄せ、うんざりしている。

「でもいいな、麻美は。杉原さんとラブラブで」

 ゆかりはからかおうと、麻美に笑顔で言った。

 が、それに麻美は力無く笑ってみせたのだ。どうも反応がおかしい、と察したゆかりは
「あれ? なんかあったの?」

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