僕らはみんな、生きている。
 麻美の彼氏を紹介したのは、ほかでもないゆかりだった。職場の先輩を麻美に引き合わせ、付き合い始めた二人。ゆかりから見て、どちらかといえば麻美の方が彼を好きなようだった。
 
 麻美の彼氏、杉原 秀司は、大学に通いながらゆかりと同じカラオケ店でアルバイトをしている。三人とも同級生で、秀司はゆかりと麻美より数ヶ月先に生まれている。

「メールが来なくなった。もしかして自然消滅を狙っているんじゃないかと……」
 だんだんと目つきが不安そうになっていく。

「えー、それでいいの? 好きなんでしょ?」

「うん」

「会いたいってメールしてみたら」
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