甘くビターなささやき【密フェチ】
ああ、ダメ

キスしちゃ嫌


「何だって?」


「あなたの声が好きなの」

私は泣きそうな声で言った。

「キスをしたら声が聞こえない」


あなたは暗闇の中で一瞬 絶句した。


「お前……俺が好きならそう言えよ」


「相手にされてないと思ったんだもん」


フフッと小さな笑い声。

背中がゾクッとして、私は小さく震えた。


「じゃあ、言葉でキスをするよ」

甘くて苦いコーヒーのような声が、私の耳元で囁いた。

「――覚悟しろよな」





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