桜 色 恋

+。゚ともだち゚。+

「西都 飛鳥です《アスカ》。」


ムスッとした顔で挨拶をするのは、あの男の子。


「あ‥すか?」

私は口をポカンと開けてただただ唖然とする。

「じゃあ西都は…風野の後だ。隣居ないが我慢しろなぁ?」
「………。」

西都くんは先生の言葉にも無口になり、指示された私の後に向かって来た。


「西都く…―」

私が話賭けようとしたらスルーされてしまった。


(はぁ?何よスルーって!)

心でそう思いつつも、めげずに後を向いて再度挑戦。

「ねっ?昨日ライブ来たでしょ?!」

私の言葉に飛鳥は目を丸くする。

「…それが?」
「感想聞かせて!?」
「感想?…音取りが下手。すこし音痴。新曲微妙。」
「それ悪口じゃん!!」

私がそう言うと飛鳥は空を見ながら、『声が綺麗だった。』って言ってくれた。
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