ストレイト


視線を感じて再びグラウンドを見ると桜木君と目が合い、彼が笑って手を振ってきた。


私と百合は手を振り返しながら話し始めた。


「りんごはさ、桜木君のどこを好きになったの?」


「私も一目惚れ。あの日グラウンドで桜木君が1番輝いてみえて、周りの景色がゆっくりと動いて見えたんだよね。」


私は顔を真っ赤にさせながら言った。


「私たち同じ日に好きな人が出来たんだね。」


百合が笑いながら言った言葉に私も小さく頷いた。


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