ストレイト
その結果、百合と田中君、私と桜木君と藤崎君の席割りになった。
はずだったのだが、何故か 私と桜木君と田中君、百合と藤崎君という配置で映画を観ていた。
映画は先週から放映されたアクション物で私はドキドキしながら食い入るように観ていた。
「え…?」
肩に重さを感じ、首を横に向けると隣の席の桜木君が私の肩に頭を預けて眠っていた。
どうしようかと田中君に助けを求め見つめるが、私同様映画に夢中になっているようで全く気付く気配がない。
結局、桜木君は寝続け私は映画とは別の意味でドキドキして映画どころではなくなってしまった。