アリス姫。

赤猫ご注意☆

赤色に引っ張られる私は足がもつれた。



「ねえ!あなた何なの!?」



生徒会室に入ると、ようやく口を開いた。



「ああ、ごめん。俺は隼風 相楽っていうの。猫で生徒副会長♪」



こ…コイツが猫ぉ!!?


副会長って…こんなチャラい奴大丈夫なの!?





相楽はテーブルの上に座ると、私の顔をまじまじと眺める。




「へぇ。噂どおり可愛いね。」



「!?」



相楽は私の髪を撫でると、顔を近付ける。



「アリスは雑用係だから大変だぜ?」









その直後、扉が開いて神原が入ってきた。




「相楽ぁ~。」



神原は相楽を睨みつける。



「うわ、やべ♪」



相楽は私を離すと、テーブルから降りた。



「お前は相変わらずだな。」


「まぁね♪久しぶりに学校に来たから俺の性格忘れたんじゃねーの?」



バチバチッと火花が散っている…。



なんなのコイツら…。






「いいか?アリスに触れていいのは“白兎”の俺だけだ。お前の権利は“アリスを導く”だけだからな。」



え?そうなのッ?



「“白兎”の権利はそれだけだろ?俺は“猫”としてアリスを自由に操ることができんだよッ。」





…全然意味わからん。





「とにかく。アリスには触るな!会長の俺からの命令だ!!」



神原はそう言い放つと、部屋を出ていった。
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