アリス姫。
数日後。




「ねぇゆららが生徒会に入ったって本当!?」



教室に入るたび、桜の質問地獄にあった。



「ま、まぁね。」


「すごいじゃん!!奏様生徒会に入れるなんて超超超凄い事なんだよ!?」



…奏様?



そういえば廊下歩いてる時も皆の視線があったような…



「やっぱり奏様ってお綺麗なんでしょ!?昨日学校来てて皆大ファンになっちゃったんだから!!」



…綺麗だったよ。


てか超可愛かったよ。

でも本当は鬼会長なんだってばぁ!!!




「皆は何も知らないのね……。」


「え?何か言った?」

「ううん何も。」



『2―C、峰島ゆらら。至急生徒会長室まで。』



校内の放送が響く。



……きた!!



『30秒で来い。』




「んじゃ桜バイバイ!!」



私は青ざめた顔で桜に別れを告げると、超高速で走った。





ヤバイって!!


こんな広い校内で30秒で行けるわけないじゃない!!(泣)








ガチャッ!!と勢いよく扉を開く。



しかし待っていたのは角をはやした神原の姿。



「よく頑張ったなアリス!…って言うと思ったか!!18秒の遅れだぞ!」



「ご…ごごごめんなさいいッ!!」




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