アリス姫。
――――――――……


オデコが腫れた(さっき神原にでこピンの刑をされた)私は、書類の整理をしていた。




…うう…雑用は辛いよ。



神原はしゅんとした私を暫く眺めていた。


「これ。」


後から神原から差し出されたのは可愛いお茶ケース。


「わ…可愛い…!」


じゃなくてッ!!私はクール…



あ…そういえばバレてるんだった…





「…てか…これ、何?」


不思議そうにお茶ケースを受け取る。


「会員大サービスだ。」




……う?



なに会員大サービスって…


もしかして…私が元気ないから…元気づけてくれたの?






「わかったらとっとと掃除しろ。」



ぶっちん。


いやいや、それはないな。


この鬼会長にそんな優しさがあるわけない!!



「わぁかぁりましたぁ」






プイッと視線を逸らすゆららに、神原はふっと笑った。


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