アリス姫。
しかし甘かった。





甘かったのだ。




とっても甘かったのだ。(ダカラナニガ)




私はお茶会を甘く見ていた!!




「なんなのこの可愛い物達はーーーッ!!!」





広いホームには白い丸いテーブル。


周りにはアリスや猫や兎のぬいぐるみ。


可愛いリボンとピンクの組み合わせの壁。



ヤバかわ―――――(゜∀。)――――ッ!!!



「おい、大丈夫か?」

神原は今にも倒れそうな私を心配している。(汗)


すると甲高い声が部屋中に響いた。


「あーーーッ新しいアリスだぁ」


!?


そこには髪をツインテールにした小柄な女の子がお菓子片手に駆け寄ってくる。


「うわわわ♪これが噂のクイーンかぁ」


ぎゅうッと私の手を握ると、輝かんばかりの笑顔を向けてくる。


誰!?てか超萌え系だわ!!


「コイツは甘愛 愛梨。1年で会計だ。」



「よ…よろしくお願いします。」


「あは☆あんま固くならないでいいのにぃ!」



愛梨はくるっと背を向けると、また大声を出す。


「ほらほらッ!るーたんも挨拶しなよぉ!」



その誰かは、愛梨の声をウザそうに聞いている。


「どうしてアタシが挨拶しなきゃなんないわけ?」


「あ…ッ。」



この髪が長い綺麗な子…学校一のプレイガール!!またの名を小悪魔冷徹ガール!!



「梓羽。ちゃんと挨拶しろ。」


神原は小悪魔に近付く。
< 16 / 41 >

この作品をシェア

pagetop