アリス姫。
やっぱり車の中は凄く綺麗。


世の中の金持ちはいつもこんな車に乗ってるわけ?





隣を見ると、神原はパソコンを開いて眺めている。



こういう時も生徒会の仕事…


真面目な奴だな。



「どうだ?初めての外車は。」


神原は横目で私を見て言った。


「ば…バカにしてんの?」


「は?」


「私だって一応お金持ちって言われてるんだからね!外車の1つや2つは乗ったことあるしぃ…っ。」



…と意地を張ってみた。



「よく言うよ。八百屋の一人娘のくせに。」

「ちょ…何で知ってんのよ!?」



※ゆららは商店街の八百屋さんの娘。



神原はパソコンをパチッと閉じると、意地悪そうに笑みを浮かべる。


「言ったろ?お前の事はすべて知ってるって。」



う…っ


ゆららは顔を赤くすると、窓の方へと視点を変えた。



「初めてで悪かったわねっ。」



緊張してますが何か!?



すると神原は急に笑い出す。


「ぶ…ッは…」


「な、何で笑うのよ!?」


「いや…素直じゃないなと思って…。」


神原は笑い終わると、ニコッと微笑む。



「今日は何のコスプレをするのかな?」


「な……っ///」


この変態…ッ!!
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