アリス姫。
「お、教えるわけないでしょぉ!?」


「あ。やっぱするんだ?」



図星をつかれた。


神原はニコニコと笑顔のまま私に顔を近付ける。


「ねぇ、何のコスプレするの?」


かか顔…近ッ


「教えないってばっ。」


ぎゅ…


神原はゆららの腕を掴んだ。


「教えてくれるまで離さない。」




コイツ…天使の笑みでそんな事…



幼稚園児とは訳が違うのよ!?


ゆららは顔を真っ赤にしながらやっと声を絞り出す。










「メイドさん…ッ」


恥かしいッ


穴があったら入ってしまいたい!!


神原はそうか。と満足そうに手を離すと、ゆららの頬をツンとつついた。






「今度着てみせて♪」


(゜Д゜)




「だ…ッ誰が着て見せるかーーッ!!!」









長いリムジンの長い登下校はそれで終わった。




やっぱりコイツは可愛い天使王子で鬼会長だ…ッ!!
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