アリス姫。
第二章 小悪魔の謎
「るーたんはホント意地っ張りさんだよね。」


愛梨は仕方がないというように笑う。


「梓羽さんって何で…プレイガールって言われてるのかな…」


なんか…さっきの行動とか本当にそう思ってやってるのかな?


でも私あんまり小悪魔のこと知らないし…


「…るーたんはたぶん不器用だと思うの。」

「不器用?」


「るーたんはいっぱい男の子と遊んでるけど、人と壁作っちゃうっていうか…とにかく不器用なのっ。」




…あの小悪魔が不器用…


お金持ちのイケメン彼氏いっぱいいるのに?






「ゆーらーらッ♪」


「ぎゃあ!?」



突然後ろから抱き付かれて、ゆららは振り返る。


「もうッ相楽!!」



相楽は相変わらず赤い眼をして笑っている。

ていうかコイツいつ入ってきたわけ!?



「なーに二人でコソコソ話してんだぁ?」


「えっと…」


悩むゆららとは反対に、愛梨はそうだ!!と大声をあげた。


「るーたんの事相楽くんに聞けばいいよ☆」

「あ?」




………………。




「はい?何で相楽に聞くわけ?」



「だって相楽くん、るーたんの元カレさんだし☆」
































「えぇぇぇええッ!?」



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