アリス姫。
「裏行事を…開催するのか?」


相楽は驚いた顔で立ち上がる。


「やっとその日が来たのね…。」


小悪魔も愛梨も表情を曇らせる。





え?


何この空気。



「ちょっと待ってよ?裏行事ってなんなの!?」


私は慌てて空気を読み取る。



「そうだな。アリスにはまだ話してなかったもんな。」


神原も手を組直した。





「裏行事とはな…」


言いかけた時、相楽が口を開いた。


「“鍵捜し”だよ。」


…鍵捜し?


「昔、この学園には地下に部屋があった。部屋といっても生徒会室なんだが…」


「生徒会室が二つあったの?」


ああ。と神原は頷く。

「そこの生徒会室は主に会議や…け、結婚式とか…する場所だった。」



(゜Д゜)



今…結婚式って言った?



「結婚式って…学校でするもんなの!?」


「いや…えっと…」


あたふたする相楽とは別に、愛梨はキャハハ☆と笑う。


「結婚式って言っても普通のじゃないよぉ?年に一度の学園祭でカップルコンテストあるでしょ?それで優勝したカップルが優勝賞品で仮の結婚式が挙げられるの☆それをする場所♪」



「そ、そうなんだッ。知らなかったよ。」



< 34 / 41 >

この作品をシェア

pagetop