アリス姫。
それからそれから…



私はその日から生徒会の一人になってしまった。


でも今生徒会長室には神原と私しかいない。


神原は紅茶を口にしながら優雅に大きな椅子に座っていた。



「………………。」



この生徒会長室よく見ると超豪華だな…


壁には薔薇が飾られていて、真っ赤な絨毯…

神原が座っている後ろには“アリス”と“白兎”、“猫”が描かれている絵があった。






…うーん…





暇だ。





「あの…クイーンって何もしなくてもいいんだよね?それってちょっと暇だなぁ…とか思ったりしてですね…。」



神原はカップを皿に置くと、ふぅと溜め息をついた。




「安心しろ。お前にはちゃんと仕事を用意してるから。」



「え………」



その瞬間、扉が勢いよく開いた。




「神原ぁー!!学校来てるって本当かー!?」



…は!?




生徒会長室に入ってきたのは見覚えのある人だった。


あ…この人…


学校一軽い超モテ男!!




「なんだよ神原!来るならまず俺んとこ来いよ。」


「ヤダよ。うぜぇ。」





赤いアイコンタクトをしているのか…その赤い瞳が隣にいた私を捕らえた。






「ん?お前誰?」



「え…あッ私は…」


「新しく入ったクイーンだ。」



赤色はキョトンとした様子。


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